摘要 : 産科領域において，母子感染の予防は，児の予 後改善につながる重要な課題である.一方で，梅毒やGBSといった感染症は，先進国においては， 対策が確立されており，わが国の周産期医療にお いて，新たに検討すべき課題はすでに存在しない かのように... 展开 産科領域において，母子感染の予防は，児の予 後改善につながる重要な課題である.一方で，梅毒やGBSといった感染症は，先進国においては， 対策が確立されており，わが国の周産期医療にお いて，新たに検討すべき課題はすでに存在しない かのようにすら感じられる.そこで，本稿におい ては，これらの感染症の最近の動向を踏まえ，今 日的な問題を中心に取り上げることとした.また， グローバル化が進む現代において，日本人が職務でアジア中心に海外渡航する機会は増加してお り，熱帯地域のみで問題となっていた感染症にも 目を向ける必要がでてきた.そこで，その他とし ては，リオオリンピックの際にマスコミなどで報 道され注目されたジ力熱ゃ東ァジァ中心に流行を 繰り返すデング熱について取り上げた.日常臨床 では遭遇する機会が少ない感染症について，知識 を深める一助となれば幸いである. 收起